火災保険の時価について
火災保険における時価とは、住宅や家財の現時点での価値そのものの評価額のことをいいます。
つまり、時価とは、同等のものを新たに新築・購入するのに必要な資金である再調達価格から、使用による消耗分を差し引いたものということです。
たとえば、マイホームを20年前に購入した場合、20年間使用している分だけ消耗して価値が下がっていますが、時価の場合はこの消耗分が差し引かれているということです。
火災保険の保険金額の設定は?
火災保険の保険金額の設定の際は、価格協定保険特約をつけ、正しく評価された 再調達価格で設定するようにしたいものです。
なぜなら、時価で設定してしまうと消耗分が差し引かれているために、同等のものを新築・購入するだけの補償が受けられなくなる可能性があるからです。
なお、価格協定保険特約についてですが、火災保険に価格協定保険契約をつけて契約を結ぶと、評価額を再調達価格にすることができます。
これにより、建物や家財が全焼した場合には200万円を上限に保険金額の10%が特別費用保険金として支払われることになります。 |