マンションを購入した場合の火災保険は?
マンションなどの区分所有建物を取得した際には、火災保険は共用部分と専有部分の2種類必要になります。
共有部分というのはエレベーターホールや玄関ホールといった部分で、専有部分というのは各住戸の専有部分のことです。
通常は、共有部分の火災保険にはマンション管理組合で加入していますので、個人としては専有部分についてのみ加入することになります。
なお、共有部分の火災保険についてマンション管理組合が一括加入している場合には、保険料は管理費に含まれていることになります。
共有部分の補償について
共有部分の補償の範囲に、「外壁の崩落による損害賠償」「水濡れや共有部分の給水管事故による損害」「エントランスのガラス被害等」などが含まれているかを補償になっている対象物や損害賠償の範囲を規約で確認する必要があります。
専有部分の補償について
マンションの場合、隣室と接しているので、隣に思わぬ損害を与えてしまう場合も考えられます。
このような場合の損害賠償責任なども含めて補償範囲について検討する必要があります。¥
火災保険は「専有部分」のみにつければいい?
火災保険を「専有部分」のみにつけるのか「専有部分と共有部分」につけるのかについては、マンション管理組合規約に「共有部分の火災保険について管理会社もしくは管理組合が一括して加入している」旨の記載があるかどうかがポイントになります。
もしも記載がない場合には、自分の持分の共有部分も個人で加入しなければなりません。
家財保険について
銀行等の住宅ローンを利用した場合において、ローンの返済中に火災にあったときには、火災保険はまず銀行等のローン返済に充てられることになります。
よって、マンションを購入したばかりのときは、保険金がすべてローン返済に消えてしまうことも考えられますので、家財保険にも入っておく方が安心です。 |