取引事例比較法というのは、価格を求める鑑定評価手法のことです。 具体的には、不動産の鑑定評価方式である比較方式のうち、価格を求める手法のことをいいます。
取引事例比較法では、多数の取引事例を収集して、適切な事例を選択し、これの事例価格について必要に応じて事情補正と時点修正を行い、かつ、地域要因や個別的要因の比較を行って求めます。
取引事例比較法の特徴としては、市場性のある不動産の場合に有効で、実証的である点があげられます。
次のような場合には、取引事例比較法によって価格を求めるのは困難です。 ■適切な取引事例を十分に集められない場合 ■事情補正や時点修正を的確に行えない場合...など