金融機関が行う火災保険の質権設定とは?
マイホーム取得の際に金融機関の住宅ローンを利用すると、火災になった時に住宅ローンだけが残らないように、優先的に保険金がローンの支払いに充てられるように事前に質権を設定しておきます。
一般的に金融機関では、住宅ローンの融資をした時点で、対象の建物と土地に担保として抵当権を設定します。
ただし、これによると万が一火災にあった際に、土地の価値は下がりませんが、建物の価値はかなり低くなってしまうことも考えられます。
このため、建物の担保の代わりとして火災保険証券を住宅ローンが完済されるまで預かり、火災保険金請求権に質権をつけるということが行われます。
従前は金融機関の質権設定は強制でしたが、現在は質権の設定は金融機関によって対応が異なるようです。
とはいえ、抵当権を土地につけていない場合には、強制的に建物への火災保険の質権設定が求められることになります。
時間が経つにつれて建物の価値というものも変化していきますので、火災保険については5年程度ごとに価格の見直しと保険の現状を確認しておくとよいでしょう。 |